上山院長ブログ

2019.07.29

24時間血糖測定でわかるあなたの生活習慣 ~あなたの疲れは、血糖値の乱高下が原因かも~

 自分の血糖値がどのような推移をしているかご存知ですか?

 24時間血糖測定】をされたことがありますでしょうか?

 24時間血糖測定】は、欧米で1999年から臨床応用されていましたが、日本では

2009年から保険診療にて使用可能となりました。

 「血糖値測定なんて、糖尿病でなければ必要ないのでは?」

 なんて思っていらっしゃる方も多いかと思いますが、そんなことはありません。

・「常に疲れている」

・「疲れが取れない」

・「食後の眠気、間食・タイムブレイクが必要(コーヒーも含めます)」

・「夕方ごろ仕事に集中できない」

・「お菓子が手放せなくて、ダイエットがうまくいかない」

・「朝起きるのが辛い」

・「夜間よく眠れない」

 等々、原因はもしかしたら“血糖値”かもしれません。

血糖値が安定していないと、実はとても大変です。

 治療が必要なレベルと言われていない方でも、実際には血糖値が乱高下していることがあります。

 低血糖は生命の危機であるため、どうにか回復しようと体内であらゆる活動が起こります。

それにより精神的にも肉体的にも消耗されるため、イライラしたり、疲れやすかったりしてしまうことがあります。

バランスの悪い食事や、筋肉不足などによる血糖値の悪影響を受けている人は結構多いようで、自覚できていない方がほとんどだと思われます。

 

24時間血糖測定】は、一般的には知られていないようですが、分子栄養学に携わっている方、栄養指導及び運動指導をしている方、人のケアに関わる方で理論的に良いコントロールをされている、または、それを指導する立場にある方は皆様実施されているのではないでしょうか。

 私は昼食前や、昼から夜の食事間隔が8時間以上空いた時には、末梢冷感や疲れ、髪の毛が逆立つようなざわざわ感、空腹を感じるようになります。

「血糖値が低いのだろうな」ということはわかっていましたが、【24時間血糖測定】をしてみて、それが「血糖6070台になっている時」だと具体的にわかりました。

 血糖の乱高下の頻度は少ないものの、血糖が低めである時間が少し長く、そのためケトン体が高めのようです。

このデータから3食の食事バランスや、補食の取り方を変え、ざわざわすることが減りました。

私も、以前はお菓子やコーヒーが欠かせなかったのですが、それは低血糖によるものだったのでしょう。

今ではその頃が嘘のように、お菓子やコーヒーを口にすることがなくなりました。

 ですが、それはすぐに変化できたわけではなく、明らかに体感できたのは、自分の血糖値の変化を知った上で取り組み始めてから、1年ほど経過した時でした。

 改めて今の食事や運動の成果はどうなのか確認したいと思い、再度【24時間血糖測定】をしています。

 8時間間隔での血糖測定や、リーダーでの計測は手間がかかるので、今回は2週間装着するだけで良いという何とも便利な“スマートリブレPro”で測定しています。

 これは、本当に便利ですね。

 体づくりにおいては、すぐに変化を感じられることもありますが、【24時間血糖測定】による食・運動の改善で明らかな変化を体感するには、やはり1年くらい継続することが目安です。

 【血糖測定図(イメージ)】 

習慣化できないと、体は変えられませんが、肝心なのは最初の一歩

予防医療とは、日々のダメージの積み重なりが許容範囲にある間に、そのダメージを上手に回復させ、身体を整えていく事です。

何かを飲めば済む問題ではなく、自分が変わらないといけないので、簡単ではないですが、問題点が分かれば取り組みやすいものです。

 「快眠・快食・快便で悩みなしの絶好調!」と自信を持って言えない方には、【24時間血糖測定】で自分の血糖値の変化を確かめて、何かしら見直してみても良いかもしれません。

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