上山院長ブログ

分子栄養学症例(Case)

2020.08.13

分子栄養学症例 ②

症例 20代 女性 Bさん

目的:月経(生理)不順改善、美と健康増進

既往歴:卵巣嚢腫、アトピー性皮膚炎

 

初潮は中1頃、生理不順を認め、産婦人科受診し、19歳からピル内服フォロー中。20歳頃エコー検査で卵巣嚢腫を認め加療された。

アトピー性皮膚炎は高校生時症状が強かったが、大学生頃から症状改善している。今でも時折症状が強くなる時がある

 

〈採血結果からわかる問題点〉

・ビタミンB6不足

・ビタミンB3 不足

LDLコレステロール低め

・低血糖疑い

・ビタミンB12、葉酸不足

・隠れ炎症疑い

・亜鉛/銅バランス不良:亜鉛不足

・マグネシウム不足

・ビタミンD欠乏

 

<指導内容)

・亜鉛摂取

・ビタミンD摂取

・マグネシウム摂取

・プロバイオティクス

・グルテン、カゼインフリー

・ω3の活用

 

〈今回のポイント〉

/亜鉛バランスの不良は、問題です。多くの女性が実は銅過剰傾向で、ノルアドレナリンが上昇傾向になり、強い不安感やヒステリーの原因になります。また産後鬱や敏感肌、月経困難症との関連性も指摘されています。あなたの不調は、栄養のアンバランスのせいかもしれません。

一度確認されてみても良いかと思います。

2020.07.21

分子栄養学症例

 50代女性 Aさん

主訴:むくみ、つかれ、体重増加

責任ある立場で正社員として働いており、夜遅くなることも度々ある。しかしもともと元気な方で、ガーデニングや楽器、バレエなど趣味にも勤しんでおり、充実した日々を過ごしている。健康診断では大きな問題を指摘されたことはないが、ここ数年体重増加を認め、むくみやすくなり、疲れがとれない状態が持続している。最近めまいや耳鳴り症状を自覚し、精査したが特に問題なかった。

検査:分子栄養学的採血検査を実施

結果:

・甲状腺機能低下

・ホモシステイン高値

・LDLコレストロール高値

・アミラーゼ低値

・クレアチニン高値

・CK若干高値

・ビタミンD欠乏

・亜鉛/銅バランス不良、亜鉛不足

・ヘリコバクター・ピロリ菌陽性

結果から

・甲状腺専門クリニック紹介

・消化器内科紹介

・亜鉛、ビタミンD、乳酸菌サプリメントフォロー

・食事の見直し

10年以上前に軽度の甲状腺機能低下を指摘されたことがあったそうですが、軽度だったため経過観察となり自然と足が遠のいていたようです。徐々に状態が落ちていったと思われ、本人もあまり気になっていませんでした。最近になり自覚する症状を認め、精査するも特に問題なく、こんなものかなと思われていました。TSH120台と甲状腺機能低下は要精査・治療レベルにあり、専門クリニックで加療開始頂き、同時に当院で全身的なフォローアップをしていきます。

ゆっくりと症状が悪くなると、なかなか気づかないものです。基本的に元気な方は病院から遠のきがちですし、健康診断で指摘されなければ、”問題ないのだ”と判断される方が多いかと思います。ですが、良い状態を維持していくためには、車や建造物のように人も”メンテナンス診療”を定期的にされることが必要だと改めて実感しました。

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